コミュニティー・コンテンツは国会と地方の生活を直結する 日本ビデオニュース社長 神保哲生氏
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神保 例えばね、ガイドライン法が通りました。米子の人は何を思ったかというと、「米子港と米子空港はどうなっちゃうんだろう」。
運営者 「テレビ見ててもやってないぞ」と。
神保 テレビはNHKでは「民主党の何人が寝返ったか」っていう話やってんだもの。きついねえ、NHK見てると。だからそこはやっぱりさ、米子の話にしないとならないっていうことだよね。
たとえばビジネスマンが出てきて、「週に3回大阪から米子まで飛行機に乗ってるんだけど、周辺有事になると、じゃあ飛行機はもしかしたら、米子に降りられなくなるかも知れない。松江はどうだ。松江も自衛隊と共用空港なんで同じだ。じゃあ、車だと。飛行機で45分なんだけど、車だと大阪まで4時間半掛かる。ビジネスに影響あるなと」とね。
というような声が出てくると、他人事じゃなくなってくるんだよ。「ガイドラインなんて自分には関係ない。東京の国会で揉めてるだけだ」と思っている人でも、「ほら、あの漁港が使えなくなるかもしれない」といわれると……。
運営者 港はね。
神保 だから、そういう話に落とし込もうとすると、コミュニティー・テレビじゃないですか、どっちかといえばね。東京で決まったことっていうのが、ものによっては、ローカルではそういう意味を持ってくるっていうこと。
米子の、米子ケーブル・テレビなんとか記者みたいな形でクレジットが出ると、それが全国のケーブルに流れるわけ。4月27日のスタートの時点でとりあえず100社。188万世帯まで確保したわけ、今。
(c)2000 VIDEO NEWS NETWORK,INC.
運営者 チャンネルの名称は?
神保 チャンネルじゃないんだよ。つまり、これは面白いとこなんだけど、SCNという会社が配信をしたものは、これは放送事業じゃないから、ケーブル・テレビをそれはそのまま受けて、ただそれをそのままストレートに流すんじゃない。それを自分とこでプールして、自分とこで再編成しようということなんだ。自由に使っていいってことで。
運営者 素材ということですね。
神保 まあ、素材ってこともある。編集は出来ないけどね。中身を勝手にいじることは出来ないけど。うちはTBSは貰うけど、ソニーやアニマックスさんは、うちはもう一個あるから要らないとか。だからうちのビデオ・ニュースさんのも要らないっていうことは、当然あり得る。でも、ケーブルテレビに対して直接働きかけるコンテンツは、うちだけなんだよね。ケーブル・テレビのネットワークをしてるコンテンツですから、というのはうちだけだから。
だからまあ、今んとこの計算では、8割9割方は、それを受けているケーブル・テレビの100社のほぼ9割方はうちの番組を出してくれることになっている。ちっちゃいよ、地上波に比べれば。ケーブルだからね。188万世帯だって言ったってさ、TBSでさ、「今日は数字低かったね、6パーセントだよ」なんて、720万人でしょう。それに対して、こっちのインターネットの方は、1カ月出しておいて、せいぜい5万人来るかこないか。
実際、1日2000人って言ってもホラ、多分、同じ人がまた、1日で全部見切れないから、また戻ってきたりしてるだろうから、実際延べでどれだけで。実際はそんないってない。半分もいってないんじゃないかと思う。3万もいってないんじゃないかな。それからケーブル・テレビもそんなもんだけども。でも、まあまあ、それでもだよ、雑誌と比べれば、俺らがチョコチョコっと始めちゃったのが、部数でいけばそれくらいにもいっちゃったってことだよ。コンテンツが揃っていれば、それくらいいけるってことだから。まあ、可能性はあるかな。
運営者 有効なメディアですよね。
神保 まあ、全部これからだな。