小西 まず今どういう気持ちか。余命が短いということがわかっている場合には、死の恐怖とか、死に至るまでどのようなプロセスを歩むのか、その不安、残された家族のこと、仕事のことなどお話しされる場合が多いです。
運営者 めちゃくちゃ重いたいんですけど。
小西 それから、これは私の方から促す面もあるのですが、病気が発見された時から今に至るまでの過程を伺ったりします。
たとえば、何かちょっと調子が悪くてずっと気になっていたんだけど、近くのクリニックに行ったら、「大きな病院で精密検査をしてください」と言われて検査して、がんを宣告されて入院して・・・、ということになったりするわけですが、そのプロセス自体が本人にとってはものすごく大変なことなんです。突然死亡宣告を渡されるようなものですから。
運営者 ははー、なるほど。
小西 それは大変なストレスなのですが、それが自分にとってどれだけショッキングな出来事であったかとか、今どのくらい辛いかといったことって、家族の人にもあまり話せなかったりするんです。
運営者 そうしたことはみんなあまり話さずに、自分の中で抱えているんですか。僕なんか、べらべらしゃべっちゃうけどなぁ。