他党の先生方からもご評価いただいた「予算対案」提出
運営者 これは、まさに革命的なことだと思いますね!
桜内 だけど、私の15分間の趣旨説明が終わって、他の党の組み替え動議の説明も終わったら、起立投票してもみんなの党と日本維新の会の議員しか起立してくれないわけです。瞬殺ですよ。
運営者 非常にあっさりしているというか、「おそらくこれは国民が国会に期待しているものとは違うんだろうな」と思って私は見ていました。
桜内 だけど他党の方からも評価していただけました。2、3日後に河野太郎さんとすれ違ったのですが、「あれは大変な力作だったから起立投票よりも記名投票にしたほうがよかったよね」とご評価いただきましたし・・・
運営者 彼は、私は議員になる前から知っていますが、そういうところなかなか骨がある人物ですよね。
確かに、今回の桜内さんが提出した60年ぶりの予算対案は、扱いとしては本会議の時間の中では、他党の言っちゃ悪いがどうでもいいような組み替え動議と同じ扱いをされてしまっていますが、もし日本が議会制民主主義国家として運営されているのであれば、国会の場に、政府提出予算案に対する対案を野党側が提出したということは一体どういう意味があるのか、そこに含まれている意味はあまりにも大きいということを理解できなければおかしいと思いますけれどね(笑)。
桜内 2日後に園遊会があったのですが、そこで海江田さんからも、「あれヨカッタネ」と声をかけられたり、議員会館のエレベーターで乗り合わせた、ほとんど面識のない他党の皆さんからほめられたりしましたね。さすが国会議員のみなさんは理解されているのだと思います。
運営者 衆議院に移ってたった半年で、すごい仕事ぶりじゃないですか。
国会が国会としてきちんと機能するためには、桜内さんがやられたように、政党が予算対案をもって議論しようとすることは誠に正当なことだと思いますが。
桜内 アメリカの議会では、議会予算局( the Congressional Budget Office-CBO)というのがサポートしてくれるみたいです。 個々の国会議員がいちいち私のように会計ソフトを作成して、シナリオを作ってというのは難しいですからね。事務方は必要です。
運営者 日本の国会にも調査局や法制局はありますから、そういうも作ればいいのかも。
桜内 ただ、財務省に匹敵する能力を持たせるのはなかなか簡単にはいかないでしょう。
今回の予算案づくりも、会計士1人、SEとプログラマー3人、取りまとめ役1人という皆さんにご協力いただいています。彼らは通常業務として、僕の書いたロジックに従って自治体の財務諸表を作っているので、もともとのスキルが高い皆さんです。そういう人材が必要です。
運営者 うーん。まあいいか、日本には「国ナビ」があるんだから。