運営者　料理はどういうものを作るんですか。

瀬口　　中華が多いですけど、和食とイタリアンがたまに入るという感じで。香港に行ったときに、カミさんが病気をしたことがあって、材料といっても中華の材料しかないし、それで中華料理を作るようになったんです。
　まあ、カミさんが子供の教育のために大変な労力を割いていますからね、これぐらいは僕がやらないと。そういう義務感がないと、週末必ず2回料理を作るというのはそんなに簡単にできることではないと思います。

運営者　そうですよね。献立はどうやって考えられるのですか。

瀬口　　中華の時は本を見ています。あとは子供の要望を聞いて。子供が子供を好むものは決まってますからね、肉団子入りスープとか。帝国ホテルの上高地のシェフが、エリザベス女王に出したチキンカツのレシピというのがあるんですよ、これが子供に好評でよく作ります。

運営者　つくづくすごいですね。仕事もぎっしり詰まっていて、夜も仕事の会合とNPOの仕事でぎっしり詰まっていて、ものすごいスケジュールになっていますよね。
　普通はこれは持たないですよ。週末は家でバタンキューで寝ているというパターンですよ。

瀬口　　だけど僕はこれでバランスをとってるんです。

運営者　自分の中で、生きていくリズムとかバランスというのを自覚されているわけですか。

瀬口　　そうですね、バランスが取れないと精神的におかしくなったり、体力がもたなくなったり、家族との関係がおかしくなったりしちゃうんです。
　きっと僕自身は、日銀でも、RFLの関係でも、他人から仕事を命じられているわけではなくて、自分自身がつくってきた仕事だからストレスがあまりないんですよ。それで精神的に負担が少ないということはあると思うんです。自分で企画立案してスケジュールを組んでやっていますから。




　(この項終わり)