どんどん歩いてリアルト橋へ。
商業地区の中心である。もう夕暮れである。バスに乗ってサンマルコ広場に戻り、イヤホンガイドを返す。このガイドはあまり使えないので借りない方がいいと思う。時間制で、2時間で借りたのだが、30分ほど遅刻しても超過料金は取られなかった。鷹揚なものである。5.16ユーロ。
歩いて再びリアルト橋に戻る。途中で日本人の団体が、ゴンドラをチャーターするので20隻ほどのゴンドラが運河に群れ集っているのを見た。おそらく「ベネチアでゴンドラに乗る」というのを売り物にしているツアーなのだろう。しかしどうにも格好いいものではない。
このあたりは、高級ブランドの店や、高めのお土産物を売る店が集まっていて、道路も狭いので大変な混雑である。
水上バスで駅に向かい、駅から少し歩いて晩飯を食べる店を探す。今日が最後の晩なので、うまいものを食べたいと思うのだが、リストランテやまともなトラットリアは時間が早過ぎてまだ開店していない。
一応リストランテと書いてある店に入ったのだが、あまり期待できそうにもない。とりあえず海のパスタを頼む。やっぱりせいぜい知れている味だ。メインは「イカがいい」と言われたので頼むが、やっぱりイカ墨が嫌いなので、悪いけどさげてもらう。Tボーンステーキを頼み直す。最後の飯にしてはちょっと物足りないものがあるが、まあ仕方がないだろう。
7時発のミラノ行きで、ミラノに向かう。そして駅前のホテルに落ち着いた。
翌日朝空港に向かったが、なんとアリタリアのストライキの直撃を受けて、飛行機が出ない。1日延泊することにする。
それでラッキーなことにブレア美術館も見ることができた。6.2ユーロ。それと、ミラノの駅前で大変おいしいリストランテを教えてもらった(Torriani25)。ここは非常にいい。ミラノは、大都会だけど面白味がない町で滞在が苦痛だったが、この店を知ったのでちょっと気が楽になった。
まあそんなことで、今回のヨーロッパ旅行は終わりである。
(この項終わり)