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竹中平蔵さん竹中平蔵さんに聞く
なぜいつまでたっても「改革」できないのか

竹中平蔵 氏

●「自分は受益者である」という錯覚を大多数の人が抱いている





 ところが「今さらゲームのルールを変えられてはたまらない」という既得権者が大きな声を出しています。彼らは、今までさんざん雑巾掛けをやらされてきて、「さあ、これからいい思いをしよう」と思っていたときに、「いえ、ルールが変わって、これからは実力主義になりました」と言われても困るというわけです。

 ほとんどの国民は、「負担者」か「受益者」のどちらかに分かれます。ここで錯覚が起きているのですが、ほとんどの人は「自分は受益者だ」と思っています。大企業の大卒のサラリーマンは、大多数は「自分は受益者の側だ」と思いこんでいるでしょう。
 でも、大多数の人が受益者になるということはありえません。しかし、そのような錯覚があるために、多くの人が「できるだけ改革を避けよう」という意識を持つのです。もし自分が負担者だと思えば「早く改革しなければ」と思うはずです。自分が「負担者」であるという現実に気がついていないだけなのです。

 一般の企業のコーポレートガバナンスがうまくいかない最大の理由は、終身雇用から派生してきた日本的な経営システムの中にその答えがあります。株式の持ち合いによって、会社はだれのものかということがわからなくなってしまいました。「会社は株主のものである」、「しかし株主は会社である」、それなら「会社は会社のものである」。つまり会社を統治している人はいったいだれなのかということが全く曖昧になしまったのです。統治者がいないから、無責任に交際費を使うことができるのでしょう。
 しかし、ある時期まではみんなの考え方は今とは違っていました。「誰の会社かわからないから、一生懸命働くんだ」と多くの人が思っていたのです。外国人は、「わが社は」とか「うちの会社は」という表現を聞いて、「単なる従業員なのに日本人は社長のような口のきき方をする」と笑うのですが、それは誰の会社かわからないからなのです。これは江戸時代の「藩」の思想に近いと思います。「藩」はだれのものかわからない。シンボルとしての殿様はいるけれども彼は実質的な支配者ではないわけです。「藩は自分たちの共同体」という意識をみんなが持っていたから、藩のために死ぬことができたわけです。

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