アーリントン墓地.2
墓地の中での会話。
「この前、頼まれて軍の大学で日本的経営の特徴について講演してきたんですよ。アメリカの軍隊には優秀な人材がいっぱいいて、博士号を持っているような研究者も少なくないんですよ」
私「ふーん、知の在処という観点から行くと、日本では官僚と一部企業に集中しているのですが、なぜ軍隊のように決して高給でないところに優秀な人材がいますかねえ?」
「それはまあ、軍隊は日本企業に似ていて、一生涯雇用を保証してくれるということはありますね。しかし、それだけではない。やはり国家に奉仕しようという精神を持つ人がいるということなんです。この国にはいろんな価値観を持つ人がいる」
私「そこはポイントです。日本なら、高給が得られる、もしくは役得があるというところに人材が集中する。なぜなら、自分の利得を最大化するという価値しか持つ人がいないからですよ。日本人の価値観は、やはり偏頗で偏狭だと思います」
車で手塚家に向かう。途中CIA本部の前に進入。シャンペンを買うということで、TOTAL BIVARAGEという酒屋に立ち寄った。これがまた巨大な酒屋で、ワイン3000種、ビール500種という品揃えを誇る。河内屋酒販より大きいだろう。このような店がこの周辺だけで3つあるという。向かいのスーパーに入ったが、これもまた巨大だ。冷凍食品のコーナーに行くと、まさになんでもあるくらい充実していた。TVディナーを発見することはできなかった。
6時、そこから程近い手塚家へ到着。奥さんとは1年半ぶりだ。手塚家は、客間の他地下室まで備えた邸宅である。11時、TAXIを呼んでもらってホテルに帰る。12時就寝。