SARABETH`S
1月5日(日)
10時30起床。軽く朝食を食べてから、S夫妻と車で出発。今日は凄い霧だ。自由の女神はあきらめよう。マンハッタンに向かうが、図らずもニュージャージーに上陸。急いで戻ってくる。12時、アッパー・イーストサイドにやってきた。この辺は、エリートサラリーマンの住む落ちついた高級住宅地だ。セントラルパークに面して、個人コレクションを公開した美術館が立ち並んでいる。マンションは、ドアマンにどれだけかっこいい男を連れてくるかで競争しているという。ここにあるSARABETH`Sというブランチ専門店で、昼飯を食べようと言うのである。みんな土曜は夜遅くまで騒いで、日曜は遅めのブランチを食べるのだとか。なるほど大勢行列している。予約を取らないのだそうだ。この辺の住人でなければ不利だ。
やっと駐車スペースを見つけて、店にたどり着いてみると、40分待ちだと言われる。こりゃかなわん。セントラルパークを挟んで反対側にある、支店の方に車で移動する。アッパー・ウエストサイドだ。ここはもっとくだけた感じだが、ジョン・レノンが住んでいたダコタ・ハウスというのもこっち側にある。
またしても駐車スペースが見つからない。空いてると思ったら消火栓の前だ。ぐるぐる回って町並みを堪能することができた。結局駐車場に入れる。こちらの駐車場は、決められた駐車スペースに入れるものではなく、とにかくむちゃくちゃに突っ込んで、あとは係員が出してくれるというものだ。効率がいいのか悪いのかよく分からない。
SARABETH`S支店に行ってみると、やはり20~30分待ちだという。奥さんと隣のグローサリーを見物に行く。新聞と酒を売っているのが印象的。日本食材も売っている。NYには、1ブロックに1軒ぐらい日本食レストランがある。タイムズスクエア近くの「サッポロ」という店の外には、「豚焼き肉定食8ドル」と書いてある。だから駐在員の昼飯は、自然と日本食になる。
やっと呼び出されて、店の中に入る。緑の壁紙を基調とした小ぎれいな店内。どの壁面にも絵が掛けてある。席について、やけに小さい壁のフックにコートを掛けると、店員が「前の客がここに掛けてあった絵が気に入って、買って帰った後なんだ」という。日曜の朝から、そーいうことするか? ちょとついていけないイヤミな奴等だ。それがニューヨーカー。
シリアルとオムレツを食べ、コーヒーをしこたま飲む。確かにうまいが、並んで食べるほどのものか。流行の店で食べるという雰囲気のために並ぶということなのだろう。