12月7日
飯を食べてクロックハウスに行くが、ウィークエンド・エンジニアリングということで電車は来ない。ベッケンハム・ジャンクションまで歩く。ビクトリア駅からグリーンパークで乗り換えて、ピカデリーへ。
1:00、そごうの前で、放送通訳のMさんと待ち合わせる。歩いてコベントガーデンへ。途中、レスタースクエアに移動遊園地が出ている。コベントガーデンで大道芸人を見て、ROHの見えるレストラン「オペラテラス」でビールを飲みながら話す。
牧野さんはBBCがパーフェクTVに配信している4時間の日本向け放送を制作している。スタッフは16人で、毎日10人が出てきてニュースとドキュメンタリーの翻訳に当たっている。僕が一生懸命見ていたBBC WORLDは彼女がつくっていたのだった。「英国ニュースダイジェスト」のバックナンバーをもらう。
4:00コベントガーデンからBURLINGTON ARCADEまで歩き、アイリッシュリネンの店を教えてもらう。5:00アーケードの前で別れる。日本センターで本と日本食を見て、隣の書店でギネスブックが£17から£13に割り引かれていたので買う。
6:00ロイヤル・フェスティバル・ホール到着。学割でチケットを購入£5。悪くないテラスの席だ。時間があるのでテームズ河の河畔で川風に吹かれながら対岸の夜景を見て日本を想う。
ホールのロビーではインド独立50周年を記念した写真展が開かれている。これがなかなか見応えのあるもので、特にマグナムのブレッソンは、1948年ガンジー暗殺の際にインドを訪れており、暗殺前日のガンジーの姿や、彼の葬式など迫力のある写真を撮っていた。素晴らしい写真展だ。
7:30、ロンドン・フィルハーモニーの演奏を聴く。このオーケストラを聴くのは初めてだ。指揮がベルナルト・ハイティンクなので来る気になったのだ。しかし一曲目はブリテンのLES ILLUMINATIONSという誰も知らない曲だ。客も全然乗っていない。
休憩後、マーラーの4番である。ハイティンクは正統派の演奏で、ゆっくりとしたテンポを着実に刻み非常に分かりやすい音楽をつくっていく。それで客の注意を徐々につかんでいき、聞かせどころはきちんとケレン味を出している。曲が静かに終わった後で、両手を肘のところでぴょんと上げて「終わったよ」と合図するのが面白い。弦はLSOよりも高くて透明感のある音が出るようだ。最初に木管がミスったのでひやっとしたが、後はソロの多いこの曲をちゃんと演奏していた。まずまず結構なオーケストラで、演奏もじっくり楽しむことができた。
しかし1931年にできたこの大きなホールは音響が悪く、椅子も小さくてたまったものではない。後ろの席中央部に移動した。
9:30終演。ウォータールーから国鉄でキャノンストリートへ行き、地下鉄に乗り換えてビクトリア駅へ。10:08の電車でベッケンハムへ。駅前でケバブを買ってバスを待つが止まってくれない。歩いて帰る。1130帰宅。