12月10日
午後、電話がかかってきたので、出てみると東京の○○さんからだった。「○○」の翻訳出版についての長話をする。5:15急いでクロックハウスへ。NAOKOと5:24の電車でロンドンへ。パレスシアターでSTALLのチケットを買う。£32.50。それから書店で時間を潰して、昨日も行った中華街の中華料理屋で飯を食べる。7:30劇場にかけ込むと、すぐに演奏が始まった。
3度目の「レミゼ」である。ジャベールは代役だ。フォンテーヌが恐ろしくうまい。入神の演技である。歌声も素晴らしい。マリウスは調子が悪い。
前から9列目のやや下手の席である。客は明らかに前回観たときより乗っている。舞台もそれに感応しているようだ。客席には日本人が少ない。
しかし、私は前回観たときの方が感動した。英語も何を言っているのかわかりにくい。なぜだか全く分からない。非常に舞台がはっきり見えるので、演出は細部までよく分かる。バルコニーでは細かいところは全く見えなかったに等しい。ニューヨークで観た細部をまざまざと思い出した。全く同じ演出である。見えすぎるから舞台の効果に圧倒されて、かえって主題が遠ざかって良くないのかとも思ったが、バルコニーで観ていたNAOKOも、周りの客の反応が良くなかったといっていた。しかし観れば観る程良くできた舞台である。大革命後の不安定なパリの市井に没入することができる。
10:45満足して劇場を出る。もう10:52発の電車には間に合うまいと思うが、10:58チャリングクロスについてみるとまだ発車していない。ラッキーと思って乗り込むとなかなか発車しない。かなり電車に缶詰にされてやっと発車する。得したのか損したのかよく分からない。11:40帰宅。