運営者 早野龍五氏のツッコミに対して、バンダジェフスキー博士は、「そんなに言うんだったら一緒に研究しませんか」と返してたじゃないですか。あれはいい返しだった(笑)。
木下 でもその話がその後で具体的になったということはないし、安全厨の人たちが言っていることが、現実の話になったという事も無いわけですよ。
運営者 安全厨は批判のための批判をしているのかな。
木下 安全厨の人たちは、百害あって一利なしだと思いますね。専門家じゃないという事は置いておいても、情報を扱うという点においてキャリアがある人はほとんどいませんから。また多少キャリアがある人が言っていることも、事この分野に関しては稚拙なことが多いです。
まあ、逆に危険厨側の人でも、常軌を逸した言説を振り回してる人もいますけどね。
運営者 今の木下さんの話を聞いて思ったのは、「原子力発電や放射能の安全性を強調するようなことであれば、根拠があろうがなかろうが何を言ってもいいんだ」というような風潮があるように思います。変ですよ。
だっげらいよん4コマ漫画ブログ(リンク) しばざきとしえ作木下 別に僕らは、誰にもガードされていなくて、収入もなくなるし、ぶっちゃけものすごくきつい状況の中でやり続けるしかないわけです。なおかつ僕らが放射能の危険性を訴えても、誰も何も取り上げないような社会の構造になっているし、僕がこれまでテレビ局の中から情報発信していたような状況と現状には、雲泥の差があります。
われわれはそうしたリスクを負いながらやっているのに、なぜ安全厨側が過剰に攻撃してくるのか理解できないですよ。安全厨の9割9分までは、匿名の頭のおかしい人たちだから、その人たちについては別にいいんです。問題はある程度有名で、なおかつ専門外の分野の人なのに、過剰にわれわれを攻撃してくる人がごく稀にいるんです。
特定の女性に多いですね。
運営者 発災直後は、被災地に対する同情も大きくて、「食べて応援」についてはあえて批判的なことをいう事はできない、差し控えたいという心情を持つ人は多かったと思います。
しかし3年後の今となっては、福島で小児甲状腺がんが33人確定しているという現実もあって、しかもそれは報道されているわけですから、いかに何も考えていない安全厨でもトーンが下がってますよね。
木下さんが今挙げた人たちは、そういう中でも生き残っている筋金入りの皆さんですよ。
木下 まぁ、あの当時はネットで安全をいうのが流行りだったところもあるでしょうし、あまり表には出ていなかったテレビ局のプロデューサーやデスクをやっていた僕のような人間をネットで叩くのが楽しくてやっていた人たちもいると思います。だけど一年ぐらい経つと、そういうのは続かなくなりますよね。
そうじゃなくって今も一生懸命安全厨活動を続けている中で私が注意している人はごく少数しかいません。