運営者 木下さんと仲良いですよね。
バンダジェフスキー博士はゴメリ医科大学を自分で作って、チェルノブイリの後亡くなった人を170人くらい実際に解剖してる研究者なんです。その結果として、放射性セシウムが多くの人たちの心筋から出たということで、少なくともセシウムは有害であるということを科学的に見つけた人なんですよね。
木下 少なくとも突然死を含めて亡くなった人の心筋の中にセシウムが一定以上あったわけです。それはおそらく解剖して臓器を取り出して、密閉した容器に入れてNAIシンチレーションで測定しているので、これは一定程度の確実性はあります。
運営者 この事実を指摘しているだけでも大変重要なことだと思います。
木下 僕もそう思います。
だっげらいよん4コマ漫画ブログ(リンク) しばざきとしえ作運営者 そういう人たちとも連絡をとりつつ、木下さん自身も日本各地で講演活動を行っています。
そういう感じで3年があっという間に流れて、この2013年2月から木下黄太メールマガジンの配信を始めました。
木下 メルマガの目的は、僕のところに健康被害報告が来るのですが、自分や家族の健康のことですからあまりオープンにされたくないという人が多いんです。というか増えてきました。
しかし重要な情報ですから、「限定された形でも伝えたい」と思って、そういう情報は一生懸命情報を集めようと思ってる人にしか見てもらう値打ちがないわけですから、だったらメルマガの形で選別して情報公開するというスタイルをとったわけです。
運営者 そのほうがいいんですかね。
木下 ただ無料ブログを見ている人と、メルマガを取って一所懸命読んでる人の間には、やっぱり差があるんです。実際に活動に協力してくれる人は、いろいろ深く考えている人の方が多いですからね。
原発事故から3年経って、もうすでに何でもかんでも情報公開すればいいという時期は過ぎたと思っています。放射能防御計画としては、そうした情報をいろんな形で放射能防御に使うという目的もあるようなので、そうした対応も合わせて考えてメルマガを発行しているわけです。
運営者 より積極的に放射能防御しようとしている人たちに対しての、選択的な情報発信の場がメルマガであるということですね。
■木下黄太氏インタビュー
今そこにある「放射能危機」の本質 2014年4月
「放射能防御」と脱原発を巡る、もろもろの事情 2014年7月
被曝回避、放射能防御の現状と展望 2014年11月