パブリックマインド教育は15歳までが勝負
運営者 しかしそれでは、学校の先生をやっていても面白くないでしょう。学校に毎日行くのが苦痛になると思いますけどね。
瀬口 もちろんいい先生、熱血的な先生も中にはいらっしゃるんですよ。でもその一方で、やる気のない先生というのもかなりのウエートになっています。
運営者 確か40歳上の女性の先生に問題教師の比率が高いそうですね。
運営者 そうすると、そのように子供に対するパブリックマインド教育をなんとか進めたいと思うのですが、彼らが大人になるのを待っていると日本はどんどん傾いちゃますよね。
なんとか今いる大人にたいして、パブリックマインドを取り戻させるというか、今から刷り込んでいくいう方法はないものでしょうか。
瀬口 それは難しいです。
運営者 そうしますと、まるで話の接ぎ穂がないのですが。
瀬口 パブリックマインドを教育しようと思うなら、小学校1年生から中学3年までの間に限りますよ。いま社会人になっている人を教育し直そうとするのはほとんど不可能です。
そうではなくて、今社会人になっている人の中でパブリックマインドを持っているのに、人の中に埋もれている人たちがいますから、そういう人に気がついてもらって、出てきてもらうというやり方しかないと思います。
運営者 表に出ていないわけですか。隠れているわけですね。知られざる社会人ということですね。
瀬口 そういう人たちが、何かのきっかけで表に出てくることがあるんです。
例えば私の子供が通っている杉並区の西田小学校で、「おやじの会」というのをやっています。小学校に子供が通っているお父さんたちの親ぼく団体で、お父さんたちが学校の行事をリードしたりサポートするという役割を持つ集まりです。杉並区では33ある小学校のうちの15校におやじの会があります。