西田小学校「おやじの会」
西田小学校「おやじの会」は去年の2月に発足して、30人くらいのお父さんたちがメンバーです。そのうち都合のつく人たちが月に1度土曜日に集まって夕方の6時から9時まで、区民センターに飲み物やつまみを手に集まって、車座になって教育談議をしています。
「いま学校でこんな問題で起きていると子供たちから聞いたけど、これはちょっとおかしいのではないか、どうすれば直すことができるか」とか、「学校に対してどのような要望を出していくか」とか、「この先子供の教育をどのようにするか」といったことが話し合われています。
それから行事として、子供たちと一緒にソフトボール大会をやったり、お母さんや子供たちを招いて「お好み焼き焼きそばパーティー」をやるとか、新春放談会といって子供たちと一緒に銭湯に行って風呂に入り、その後一緒にご飯を食べたり。花見にも行きますし、7月20日にはみんなで一緒に学校の体育館に泊まって防災訓練をやりました。60人が泊まりましたからね。
運営者 60人! それはたいへんなプロジェクトじゃないですか。僕も昔よく勉強会で合宿旅行をやっていましたが、30人ですよね。
なるほど、昔はお父さんたちは「子供の教育については母親に任せるのが見識だ」という雰囲気がありましたが、最近ではお父さんが学校を中核にした地域コミュニティーを積極的に形成しているわけですね。しかしなぜ、防災訓練なんですか。
瀬口 それは、まず「学校に泊まろう」というアイデアがあって、それから実際に災害が起こったときには学校が避難所になるわけですが、その時に何を経験するかということを身をもって経験しておいた方がいいだろうと考えたからです。
各家庭からマットレスやタオルケットを体育館に持ち込んで、その上で寝ました。食事は杉並区の防災課から非常食をもらいまして、調理は学校に備え付けの災害時用ガスコンロと大釜で火をおこして非常食をあたためて食べました。五目ご飯とカレーとけんちん汁なんですけど、意外とこれがおいしいんですよ。朝食は水と乾パンですが、子供たちは乾パンなんかは食べられないだろうと思っていたら、これが結構喜んで食べているんです。
運営者 へエー。
それでそのおやじの会に参加している人たちというのはみんなパブリックマインドがある人たちなんですか。
瀬口 そうですね。