おやじフォーラムin杉並
瀬口 「防災訓練に行くと、みんなが体育館で遊ぶらしいよ。花火大会もやるんだって、お父さん一緒に行こうよ」と子供に言われると、行こうかなという気になりますよ。それでやってきたお父さんの方は子供たちが寝た後で午前3時4時まで他のお父さんと一緒に教育談義をしながら酒を飲んでいると。子供はその横で寝ていると。
運営者 牛に引かれて善光寺参りということですね。
瀬口 それで「こんなことをいつもやってるんですか」と聞かれるので、「毎月おやじの会はやっていますし、3カ月に1回は行事をやっていますよ」とご案内すると、「じゃあ僕も入れてください」と言って人が増えます。
運営者 そうやって、どんどん人が増えてくると、今度はその人たちに自主的に仕事を分担してもらって、行事や全体をうまく回転させていくというマネジメント能力も持った人が最低でも1人は必要ですね。
瀬口 そうかもしれませんね。
おやじフォーラムin杉並という集まりがあって、そこに各おやじの会の代表者が集まってに3カ月に1回話合ってるんです。
そこではどのようにおやじの会を運営するかという話が出るのですが、西田小学校でやっている
「あまり手をかけずに苦労しないで楽して愉しむ」
「言い出しっぺが責任を持ってやる」
「PTAから独立してやる」
というやり方を西田方式といって広めています。
PTAに絡めると、「あの人にあいさつをしたか」とか、「どういう基準でやったか」、などといろいろ面倒なことが出てくるんですよ。
運営者 なんかわかるような気がします。
瀬口 でもおやじの会でやるのなら、友達同士でやっているわけですから、そんな杓子定規な手続きはいらないですよね。
防災訓練だって、たった2回の準備会合でできましたから。まず何をやるかということと、各班の班長を決めるんです。ゲーム班とか調理班とか、学校との連絡調整係とか警備係とか、お医者さんやたまたま三宅島から避難してきている人に講演係になってもらって話をしてもらうとか。その次の会合のときに班長が「自分の班ではこういうことをやります」と打ち合わせておしまいです。
それで最高責任者だけ決めておいて、情報はすべてそこに集める。それで基本的に臨機応変に物事を処理していくようにすればいいんです。