リフォーミスト・フェスティナ・レンテ
運営者 ところで瀬口さんはこのたび「リフォーミスト・フェスティナ・レンテ」という名前のNPOを設立をされて、11月1日から本格的に活動をスタートされたそうですが、これは何を意図して設立されたものなんですか。そしてどのような活動をされるつもりなんでしょうか。
瀬口 ひとことで言うと、ネットワーク型のシンクタンクなんです。
政策立案を政府から独立して行い、それを実践に結びつけていこうというシンクタンクです。シンクタンクというのは、普通は専属の研究員がいるものですよね、でも我々の場合は、それこそパブリックマインド持っている30代40代の若手がそれぞれの企業や役所から集合して、自分たちの本業を続ける傍ら、自分たちが興味を持っている分野で政策立案を行っていこうと考えています。
シンクタンクは4つあって、ひとつは医療福祉の分野、もうひとつは教育分野、これはまず現場に行って、「患者さんはどういう生き方死に方をしたいと思っているのか、どういう医療サービスが本当に必要だと思っているのか、学校というのはどういう問題を抱えているものか、子供たちはそこで何を感じているのか」といったことを、現場で実際に見て、関係者と話して具体的な回答を現場の中で見つけていこうと考えています。
それを支える経済政策文科会というのがあって、医療福祉のところでは制度が非常に複雑なので、社会保障制度や年金制度に対しても働きかけたい。地方の自立構造をどのように構築していくのかという大きなビジョンに立ったうえで、医療や教育の制度をどう評価していけばいいのかを考えていきたいと思っています。
それから少し毛色が違いますが、コーポレートガバナンスの観点から日本の企業経営をを考える文科会があります。
ROEといった考え方でなく、環境経営とか社会的責任をきちんとを果たしている企業が評価されて、資本が集まるような形が望ましいのではないでしょうか。
というところを理解して、具体的な政策立案を、具体的な企業・組織・地域に対して行って、自分たちで実践活動をやる中で実現していこう。そしてそれを実現するプロセスの中で議論したことを、すべて丸々ホームページに載せて、周りの人にまねをしてもらいたい。「われわれでもこのようにして成功したので、それをみなさんも一度やってみてください」と言って、日本中に拡げていきたい。そうしたことを地方からやりたいんです。中央はなかなか動きませんから。
それから、地方自治体の首長さんたちのネットワークづくりや、それと中小企業の経営者の人たちの勉強会の場の提供もします。
というのがわれわれが今やろうとしているシンクタンクなんです。